自民がKDDIから経緯聴取 7月の大規模通信障害めぐり
自民党の情報通信戦略調査会は4日、党本部で会合を開き、7月に起きた大規模通信障害についてKDDIの高橋誠社長ら同社幹部から説明を受けた。会長の佐藤勉元総務相は冒頭で「2日半にわたり通信が途絶えたことは、私がこういう仕事に携わって経験がない。KDDIには猛省を促したい」と述べた。

KDDIは会合で、今回の通信障害の影響規模などを説明した。出席した議員から「(あらゆるモノがネットにつながる)IoT時代に入り、影響は大きくなっている」「緊急通報できないということは起きてはならない。KDDIだけの話ではない」といった声が上がった。
通信障害で110番や119番などの緊急通報が長時間できなかった問題を受け、総務省は緊急時に他社の回線に切り替える「ローミング」の導入に向けた検討会を9月にも立ち上げる。金子恭之総務相は年内に基本的な方向性をまとめる方針を示している。
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