岸田首相のシティー講演要旨 「強く持続的な資本主義へ」
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岸田文雄首相が5日に英国の金融街シティーで実施した講演の要旨は次の通り。
【ウクライナ】
ロシアによるウクライナ侵略という暴挙は主権と領土の一体性を力によって変更しようとする明確な国際法違反だ。国際法違反、戦争犯罪を伴う行動は断じて許されず最も強い言葉で非難する。
特に核兵器の使用についての脅威を現実のものとして考えないといけない状況となってしまったことに私は特別な強い感情を抱く。私が被爆地・広島出身の政治家だからだ。
親類縁者には被爆者や被爆死した人もおり、子どもの頃から何度も核兵器の話を聞いてきた。それが私の原体験だ。この「広島の記憶」が私を平和を取り戻すための行動に駆り立てる。
引き続き英国はじめ国際社会と連携し、一日でも早く非道な行いをやめさせ、平和を取り戻すために毅然と対応していく。
ウクライナ侵略により原油・資源・穀物高、市場の不安定化など世界の経済は激震に見舞われている。民主主義を守る戦いのためには我々自身が強くなければならない。
今回の問題は欧州だけの問題ではない。アジアを含む世界の秩序にかかわる問題だ。誤ったメッセージが伝わり、力による一方的な現状変更が万一にも繰り返されることのないよう各国と協調し断固たる決意で行動する。
【投資家へのメッセージ】
私が提唱する経済政策、特に「新しい資本主義」について話したい。私からのメッセージは1つだ。日本経済はこれからも力強く成長を続ける。安心して日本に投資をしてほしい。インベスト・イン・キシダだ。
成長を続け、しかも