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「五輪後に政変」ジンクス破れず 今回も首相が退陣

東京五輪に続いて開いたパラリンピックが5日、閉幕する。日本で開催した五輪は夏季・冬季あわせて4回目だった。過去3回の五輪の際はすべて開催年に首相が交代し「五輪後には政変がある」といわれた。菅義偉首相が3日に退陣の意向を示し、ジンクスは破れなかった。

東京五輪は8月8日に閉会した。首相はそれから1カ月弱で自民党総裁選に出馬しない意向を示した。

日本で初めて開催した1964年の東京五輪では閉幕の翌日に、池田勇人首相が退陣を表明した。五輪開幕の1カ月前に持病で入院し、五輪を花道に退陣を決めた。

池田氏の次の佐藤栄作首相も、札幌冬季五輪の5カ月後に退陣した。8年近い長期政権を担い、沖縄返還を実現すると通常国会が閉会するのを待って退いた。

長野冬季五輪は98年2月に橋本龍太郎政権で開催した。橋本氏は同年夏の参院選で大敗し辞任へ追い込まれた。前年の97年に消費税率を3%から5%に引き上げた。山一証券などが破綻する金融危機が重なり、内閣支持率が下がっていた。

いずれも五輪の開催と政変に直接の因果関係はない。とはいえ五輪の開催は「国内景気のプラス材料になり、政権を後押しする」との見方もあるなかでは不思議な現象だ。

新型コロナウイルスの影響で東京五輪・パラリンピックは開催を1年延期した。当時は、安倍晋三前首相が連続在任日数で佐藤氏を抜いた後、五輪を見届けて退くとの見方もあった。実際には持病の悪化が原因で五輪前に退陣した。

海外にもいくつか事例がある。2016年のリオデジャネイロ五輪後にブラジルのルセフ大統領が失職した。トリノ冬季五輪後に総選挙で敗北し、イタリアのベルルスコーニ首相が退いた。

18年の平昌冬季五輪を開いた韓国や14年のソチ冬季五輪を開催したロシアは、それぞれのトップは今も現職だ。

永田町には他に「長期政権後の内閣は短命」といったジンクスもある。7年8カ月続いた安倍政権の後の菅政権は1年で終わる。

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