配合飼料価格、10月以降も維持へ 卵・肉の値上げ抑える
9日に物価高対策

岸田文雄首相は4日、家畜のえさとなる配合飼料の価格を10月以降も現在と同程度に据え置くと表明した。生産者への補填金の拠出を続ける。畜産農家のコスト増加を防ぎ、卵や肉への価格転嫁を抑える。9日に政府がまとめる物価高対策に盛り込むと説明した。
新潟県内で農業者や小売業者らと意見交換後、記者団に語った。9日に「物価・賃金・生活総合対策本部」を開き、追加の物価高対策をまとめる。対策には燃料油や電気、ガスの価格安定に向けた支援も入れると言明した。
国が自治体に配る地方創生臨時交付金の増額を検討する意向も明らかにした。「物価高騰対応に重点的、効果的に活用される仕組みへの見直しも考える」と述べた。一連の対策を「切れ目なく講じる」と話した。
首相は4日、8月の大雨で被害が大きかった新潟県を訪れた。土石流などの被害にあった地域や、災害で発生した廃棄物の仮置き場を視察した。情報通信技術(ICT)を活用したスマート農業に取り組む農業法人の施設も見学した。