「秘書官政治」が官僚を二分 国を動かす実感どこに
ニッポンの統治 官邸1強の後③
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「将来の政権の看板政策を準備しているような充実感がある」。経済官庁で課長補佐を務める30代職員は閉塞感が漂いがちな霞が関で意気軒高だ。理由は目の前の仕事と将来のキャリアプランがつながるイメージを持てていることにある。
この官僚は自民党安倍派の福田達夫氏が定期的に開く10人ほどの勉強会メンバーだ。福田氏が昨秋「若手中心で政策を話し合う場をつくりたい」と所属省庁の幹部に人選を頼んだ。
福田氏に限らず...

例を見ない危機が頻発する時代に、ニッポンの統治の劣化が目立ちます。機能不全の在りかを検証し、修復の道を探ります。