自民党・岸信夫前防衛相が衆院議員辞職願 体調不良で
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自民党の岸信夫前防衛相は3日、細田博之衆院議長に議員辞職願を提出した。体調不良が理由で最近は移動に車椅子を利用していた。7日の衆院本会議で辞職が許可される見通しだ。
岸氏は3日、国家安全保障担当の首相補佐官を辞職した。内閣官房は木原誠二官房副長官が同日付で首相補佐官を兼務し、業務を引き継ぐと発表した。
岸氏は同日「かねてより仕事の合間を縫い、治療につとめてきたが、昨今、病状が急速に悪化したことに伴い国会議員の職務を全うすることが難しくなった」とのコメントを発表した。
衆院山口2区選出の岸氏の辞職に伴う補欠選挙は4月23日に実施される見込みだ。
岸氏は安倍晋三元首相の実弟にあたる。2004年に参院議員に初当選した。12年に衆院議員に転じて当選回数は4回。20年9月に菅義偉政権で防衛相として初入閣した。22年8月で退任し、安全保障担当の首相補佐官に就いた。