財務相「過度な変動に適切に対応」 145円に迫る円安で

鈴木俊一財務相は3日の閣議後の記者会見で、1ドル=145円に迫る水準まで再び進んだ円安・ドル高を受けて「過度な変動に対しては適切な対応をとりたい」と述べた。9月22日に続く円買い・ドル売りの為替介入を辞さない姿勢を示した。
鈴木氏は9月22日の24年ぶりの円買い介入が「投機筋の動きに対するひとつのけん制になっているということは間違いない」と強調した。ただ、一時140円台まで急騰した円相場は介入時の145円台に近づいてきた。
9月22日を含む8月30~9月28日の介入額が2兆8382億円だったことについては「規模感は当時の動きをみて総合的に判断した結果だ」と述べた。そのうえで「今後も可能性があるので、あまり手の内を明かすようなことは言いたくない」と話した。