N分N乗「高所得者に利益」 財務相が慎重姿勢

- 【関連記事】所得税「N分N乗」とは 少子化対策で急浮上
鈴木俊一財務相は3日の閣議後の記者会見で、子育て世帯の税負担を軽くする「N分N乗」と呼ぶ所得税の課税方式について「高い税率が課せられる高額所得者に税制上、大きな利益を与えるなど課題がある」と導入に慎重な見方を示した。「世帯の所得に応じて適用される税率が平均化され、現行制度より片働き世帯が有利になる」とも述べた。
N分N乗方式は世帯単位で課税する手法で、子どもを含めた人数に応じて課税所得を割って税額を計算する。少子化対策に有効とされ、フランスで導入されている。日本は戦後から所得税を個人単位で課税している。
※掲載される投稿は投稿者個人の見解であり、日本経済新聞社の見解ではありません。
この投稿は現在非表示に設定されています
(更新)