林外相、韓国大使と初面会 着任半月で意思疎通強化
林芳正外相は2日、韓国の尹徳敏駐日大使と外務省で面会した。尹氏の7月中旬の着任後、両氏が会うのは初めて。尹錫悦政権は日韓関係の改善に意欲を示しており、双方が元徴用工問題などの懸案解決に向けて意思疎通を図った形だ。
文在寅前政権下で任命された姜昌一前駐日大使は、離任直前まで日本の外相と会えなかった経緯があり、日本側の態度が軟化した。尹徳敏氏は面会後、共同通信の取材に対し「お互いに関係改善のために努力しようということだ」と日本語で答えた。面会は約15分間だった。
元徴用工問題を巡っては、韓国での訴訟で差し押さえられた日本企業の資産が近く売却によって現金化される可能性が取り沙汰されている。韓国の朴振外相は7月の来日時に、現金化される前に望ましい解決策を見いだせるよう努力すると表明していた。〔共同〕