/

GPIF20年度、黒字最大37兆円 コロナ対策で株価上昇

(更新)

公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は2日、2020年度の運用実績を発表した。37兆7986億円の黒字で、黒字幅は最大だった。年度の運用成績が黒字になるのは2年ぶり。新型コロナウイルスを受けた主要国の経済対策で大規模な財政支出や金融緩和が続き国内外の株価が大幅に上昇した。収益率も25.15%で過去最高だった。

GPIFは3月末時点の運用資産が186兆1624億円にのぼる世界最大規模の機関投資家。年金積立金の市場運用を始めた01年度から20年間の累積の収益額は95兆3363億円になった。

20年度の黒字は国内株式で14兆6989億円、外国株式が20兆6658億円、外国債券は2兆6738億円だった。国内債券は2398億円の赤字だった。

宮園雅敬理事長は発表にあわせた記者会見で「21年度は20年度のような一方的な株価の上昇が見込みがたい。よりきめ細かなリスク管理の必要がある」と話した。「コロナのワクチン接種が進んで、経済再開の機運が高まっている見通しがあるが、市場や政策がどう動くのか注視していく必要がある」と語った。

ESG(環境・社会・企業統治)投資は21年3月末時点で11.8兆円と、前年から9割増えた。インフラや不動産から安定的な利用料収入が見込めるオルタナティブ投資も増やしており、21年3月末時点の時価総額は1.3兆円になった。

基本となる資産構成割合(ポートフォリオ)は、国内と外国の株式、債券それぞれ25%を目安にしている。宮園理事長はこれについて「いまのところ変える状況にはない」と明言した。

市場の関心が高まる中国債券への投資については「(年金の)被保険者の利益の観点から適切な解を求めていきたい」と述べるにとどめた。利回りに限らず、外国人投資家への制約などの観点も踏まえて判断する考えを示した。

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

新型コロナ

新型コロナウイルスの関連ニュースをこちらでまとめてお読みいただけます。

ワクチン・治療薬 国内 海外 感染状況 論文・調査 Nikkei Asia

関連トピック

トピックをフォローすると、新着情報のチェックやまとめ読みがしやすくなります。

セレクション

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン