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野党、遠い「受け皿」 立民・泉代表「力不足」

参議院選挙 立民・国民幹部ら落選

参院選で野党勢力は候補者をうまく調整できず分裂した選挙戦となった。野党候補同士で競る選挙区が多く、自民党候補に有利に働いた。立憲民主党は議席を減らした。日本維新の会は比例代表で上積みしたが選挙区では思うように伸ばせなかった。与党に対峙する「受け皿」となる勢力をまとめられず、政権交代につながる道筋も描けずにいる。

立民と維新は憲法や安全保障などの政策で方向性が異なる。両党の議席数の差が縮まり、国会で野党同士の主導権争いが激しくなる可能性はある。

改選定数1の「1人区」では新潟で立民の森裕子参院幹事長が、大分で国民民主党の足立信也参院幹事長がそれぞれ落選した。いずれも過去2回の参院選は野党系が勝っていた。2021年衆院選で落選した立民の辻元清美氏は比例代表で当選した。

立民は改選の23議席を下回る。非改選の22議席とあわせると野党第1党の地位は保つ。

泉健太代表は10日の記者会見で「野党の力不足は率直に受け止めないといけない」と語った。執行部の責任問題に関しては代表辞任を否定し、執行部の刷新も検討していないと話した。

選挙期間中は物価高対策を中心に岸田文雄政権を批判し、給付や減税で生活者目線の政策に取り組むと訴えた。「着実な安全保障」を掲げて防衛力の整備もうたった。現実路線を強調したものの支持は広がりを欠いた。

選挙戦は過去2回の参院選と全く違った構図になった。対与党ではなく、神奈川や京都といった選挙区で立民と維新など野党同士の争いが目立った。両党は比例票でも競った。

前回の19年参院選では立民、国民民主、共産、社民の野党4党は32ある1人区の全てで候補を一本化していた。与野党の一騎打ちの構図をつくって10勝した。16年参院選も同様の調整で11勝をあげた。

立民は今回、他の野党と一定の距離を置き、昨年の衆院選で共産と結んだ「限定的な閣外からの協力」も棚上げした。国民民主との候補者調整も進まず、香川、宮崎などでは立民、国民民主両党の公認候補が競合した。

その結果、1人区で野党系候補を1人に絞ったのは全体の3分の1にあたる11にとどまった。宮城や愛媛など19年参院選で議席を得ていた選挙区で敗れた。

共産の志位和夫委員長はテレビ東京番組で「日本の政治を変えるのは共闘しかない。この道を断固進めたい」と主張した。

国民民主は改選7議席から減らした。政策提案型の路線を掲げて立民との違いを強調し、無党派層を取り込もうとした。政府の22年度当初予算や補正予算に賛成するなど、与党に歩み寄る姿勢もみせていた。

参院選での議席数を踏まえ、与党との距離をどうとるかが課題となる。玉木雄一郎代表はインターネット番組で「場合によっては与党と協力するものも出てくる。これからもやっていきたい」と主張した。

連合は労働組合出身の候補9人を推薦した。支持政党を一本化できず立民から5人、国民民主から4人が出馬した。全員当選は実現しなかった。

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