公取委、セールスフォースのスラック買収承認

公正取引委員会は1日、企業向けソフトウエア大手の米セールスフォース・ドットコムによる米スラック・テクノロジーズの買収を認めたと発表した。同業他社との競争を妨げないか審査し、日本市場に有力な競争事業者が複数存在していることなどから、買収に問題はないと結論付けた。
スラックはビジネスチャットを手掛ける。公取委は異なるサービスを提供する企業の統合で競合する他社サービスと組み合わせた形での利用を妨げたり、顧客データの共有により競争事業者が悪影響を受けたりしないか重点的に調べた。いずれも影響はないと判断した。
公取委は6月に届け出を受理した。世界中で利用されているサービスのため、米国とオーストラリアの競争当局と協力して審査した。セールスフォースは2020年12月、277億ドル(約3兆円)でスラックを買収すると発表した。
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