立民・安住氏「首相が政治日程示さないのは無責任」

立憲民主党の安住淳国会対策委員長は1日、次期衆院選など当面の政治日程をすみやかに決めるよう菅義偉首相に求めた。国会内で記者団に「首相が日程を示さないと政治が滞る。無責任だ」と述べた。
首相は同日、9月中旬に衆院を解散するとの観測に関し「最優先は新型コロナウイルス対策だ。いまのような厳しい状況では解散はできる状況ではない」と語った。衆院選の日程は明言しなかった。
野党は新型コロナ対策のため補正予算案が必要だと主張する。7~16日に臨時国会を召集するよう要求してきたが、与党は拒否した。
立民、共産、国民民主、社民の野党4党は抗議声明を出す方針だ。
共産党の志位和夫委員長は1日の記者会見で「臨時国会を一切開かず閣議決定だけで任期満了選挙をするのは憲法違反。開いたとしても審議なしの冒頭解散もだめだ」と批判した。
加藤勝信官房長官は同日の記者会見で、10月21日の衆院議員の任期満了までの召集の可能性を否定しなかった。
野党が求めた補正予算案の審議のための召集はしないと説明した。「臨時国会そのものをやらないと申し上げているわけではない」と話した。
立民などはアフガニスタン情勢や新型コロナへの対応を巡り、野党合同で関係省庁への公開ヒアリングを続ける。安住氏は「野党として任期ぎりぎりまで自分たちの職責を果たす」と強調した。