岸田首相、G7広島サミット「核のない世界を目指す」

岸田文雄首相は1日放送のニッポン放送のラジオ番組で、5月に広島で開く主要7カ国首脳会議(G7サミット)への抱負を語った。「平和や核兵器のない世界を目指すという大きな目標について明確なメッセージを発する機会にしたい」と話した。
「世界が分断されている」状況で被爆地で開くことに触れて「平和について考える貴重な機会にしたい」と述べた。議論のテーマとして世界経済、地域情勢、気候変動、感染症対策などをあげた。
防衛力の強化にも言及した。抑止力や対処力を高めて武力攻撃の可能性を下げる目的で装備の充実などを考えると説明した。
平和の維持には「外交努力が第一に重視されなければならない」と強調した。そのうえで「外交の説得力をしっかりと持たせるためにも自らの防衛力は高めておかなければいけない」と力説した。
「憲法改正を実現したい」と改めて主張した。まず自民党が掲げる自衛隊の明記、緊急事態、教育充実、参院選の合区解消の4つの改憲項目で改正を目指して努力したいと表明した。「それぞれきわめて現代的な課題ばかりだ」と訴えた。
「憲法を通じて私たちの国のありようや世界のなかでの日本の位置付けなど、大きな枠組みで物事を考えるのは大変重要だ」と提起した。
番組は2022年12月23日に収録した。