年初来の運用成績、高配当ファンドが好調
投信ランキング
今年に入って世界の主要な株式相場が下落傾向にある。日本株と海外株で運用する主な投資信託について、それぞれ年初来の運用成績(2月18日時点)が上位・下位のファンドをランキングしてみた。
日本株ファンド、下位は中小型株型
まず日本株ファンドの成績上位5本をみると、高配当株に投資するファンドが多かった。首位は岡三アセットマネジメントの「日本好配当リバランスオープン」。日経500種平均株価採用銘柄の中で予想配当利回りの高い70銘柄程度を投資対象とするファンドで、年初来リターン(分配金再投資ベース)は8.0%だった。
一方、下位の5本には小型株や中小型株に投資するタイプが並んだ。5本とも年初来で20%超のマイナスリターンだった。下位の3番目までのファンドは、中小型株投資を専門とするエンジェルジャパン・アセットマネジメントが投資助言をしている。

米アーク助言投信、海外株型で下位に
海外株式(主に先進国・グローバル)で運用する投信では、資源価格の上昇を受け、成績上位にエネルギー関連が目立った。首位は三井住友トラスト・アセットマネジメントの「MLP関連証券ファンド(為替ヘッジなし)」の13.6%。
下位の5本は、すべて成長株に投資するタイプが占めた。1位は日興アセットマネジメントの「グローバル・プロスペクティブ・ファンド<愛称:イノベーティブ・フューチャー>」で、年初来リターンはマイナス27.3%だった。下位の3番目までのファンドはいずれもハイテク株への集中投資で知られる米アーク・インベストメント・マネジメントの助言を受けて運用されている。

(QUICK資産運用研究所 西田玲子)