金関連投信の1年リターン 為替ヘッジなしが上位 - 日本経済新聞
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金関連投信の1年リターン 為替ヘッジなしが上位

投信ランキング

金(ゴールド)や金鉱株を投資対象とする主なファンドを過去1年間の騰落率(7月末時点)でランキングしたところ、為替変動の影響をヘッジ(回避)しないタイプが上位を占めた。金の国際価格は1年前と比べやや下落したが、円安効果がプラスに働いた。

首位はブラックロック・ジャパンが運用する「iシェアーズ ゴールドインデックス・ファンド(為替ヘッジなし)」の17.25%。ロンドン市場での金の現物取引価格を示す「LBMA金価格」(円換算ベース)との連動を目指すファンドで、為替の変動もパフォーマンスを左右する要因になる。

リターンがプラスとなったファンドのうち、ランキングの上位4本はいずれも「為替ヘッジなし」で金に投資するタイプだった。米ドルなどに対して円安が進む場合に為替差益の恩恵を受けやすい。5位の「三菱UFJ純金ファンド<愛称:ファインゴールド>」は国内の取引所における金の値動きをとらえることを目指すファンドで、こちらも円安がプラスに働いた。

一方、リターンがマイナスだった6位以下のうち、9位までは「為替ヘッジあり」のファンドだった。金価格の下落と為替ヘッジのコストが重荷になったが、マイナス幅は1ケタ台と比較的小さかった。10位は為替ヘッジなしの「ブラックロック・ゴールド・ファンド」。投資対象の金鉱株の値下がりを受けて2ケタのマイナスとなった。

金の国際価格の指標となるニューヨーク金先物は、今年3月に1トロイオンス2000ドルを突破し、2020年8月につけた過去最高値に近づいた。その後は米国の利上げなどを背景にドルが買われ、その逆方向に動きやすい金が押し戻されたが、売り一巡後は底堅く推移している。地政学リスクやインフレ懸念がくすぶるなか、今後も金はリスク回避先として一定の需要が見込まれる。

(QUICK資産運用研究所 小山乃正)

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