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3月末の投信残高、「1兆円ファンド」が4本に

国内公募の追加型株式投資信託(上場投資信託=ETFを除く)で、3月末時点の純資産総額(残高)上位4本が1兆円を超えた。月末ベースで「1兆円ファンド」が4本に増えるのは、2015年11月以来6年4カ月ぶりとなる。

2月末時点で残高が1兆円を超えていたのは、3月も首位となった「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」の1本だけだった。同ファンドはこの1カ月で残高を2000億円ほど積み増し、3月末時点で1兆8000億円台に乗せた。9カ月連続で首位を維持している。

2位は三菱UFJ国際投信の「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」で、3月末の残高は1兆1650億円。前月末比で1845億円増加した。18年7月の設定以降、月末ベースで1兆円を上回るのは初めて。インデックス型(指数連動型)の国内公募株式投信(ETF=上場投資信託を除く)としても初の大台乗せを達成した。残高上位2本は3月にそれぞれ推計で600億円以上の資金が流入し、運用成績も好調だった。

残高3位はアセットマネジメントOneの「グローバルESGハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし)<愛称:未来の世界(ESG)>」。月末ベースで3カ月ぶりに1兆円台を回復した。4位の「ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)」は、月末では20年2月以来、2年1カ月ぶりに1兆円台に戻した。

残高上位20本の顔ぶれは前月とほぼ同じだったが、19位に「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」が初めてランクイン。前月の23位から圏内に浮上し、インデックス型が前月の3本から4本に増えた。

一方、前月20位だった「フィデリティ・日本成長株・ファンド」が22位に後退したため、国内株式で運用するタイプがトップ20から姿を消した。

(QUICK資産運用研究所 西田玲子)

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