「お金のこと」を先延ばししないために
「マネーの世界」の動画解説1周年

春は新しいことを始めるのに良い季節だ。これから一歩を踏み出す方々に、ご紹介したい言葉がある。「Procrastinate(プロクラスティネイト)」という英単語だ。「物事を先延ばしにする」という意味で、「やるべきと分かっているのに、ぐずぐずと手を付けられないでいる」というニュアンスがある。
初心者や経済が苦手な人が投資やお金の問題に向き合う姿勢、いや、「向き合わない姿勢」を、これほどぴったりと表す言葉はなかなかない。お金そのものが嫌いな人は少ないが、お金のことを考えるのは面倒という人は多い。日本ではなお「お金のことにこだわるなんて」という風潮も根強い。
ネックは「よく分からない」だろう。お金や経済の話は、退屈で、難しそうで、お勉強の苦痛を乗り越えないと理解できない。そんなイメージが定着している。
だが、それは誤解だ。簡単とはとても言えないが、経済や投資、マーケットは、実際に触れてみれば面白い。最初のハードルさえ超えれば、「マネーの世界」を自分のペースで楽しめるはずだ。
2020年春に始まった「日経マネーのまなび(まねび)」では、投資・経済入門の動画解説「教えて高井さん」と、実践的なノウハウや年金など社会保障の勘所をベテラン記者の「山本さん」が紹介する「なるほどポンッ!」を展開してきた。
狙いは「マネーの世界」の入り口となること。
なぜ学ぶべきか。どこから手を付けたら良いか。いろんなテーマの勘所はどこか。
そんな疑問に答えるため、従来型の記事よりもぐっとハードルを下げられる動画というツールを選んだ。新しいことを知るのに「まずは動画検索」という若い世代に届けたいという思いもある。
このほど「高井さん」と「山本さん」でこの1年を振り返り、「まずはこれを見てほしい」という動画を選んだ。この「マネーの世界」の入り口から、お金に向き合う一歩を踏み出す方が少しでも増えれば幸いだ。
Procrastinateの名詞形を使ったこんな言い回しがある。
「時は金なり(Time is Money)」という名高い文句と一緒に考えると、「先延ばし」の本質が浮かび上がる。
お金のことを先延ばしすれば、高くつく。ツケを払うのは、将来の自分だ。
(編集委員 高井宏章)
https://youtu.be/IgOOOqumVL0
以下、おすすめ動画をご紹介します。
「マネーの世界」 おすすめ入門動画
「教えて高井さん」シリーズ




- (LIVE対談 ダイジェスト版)「五感をフル活用」 レオス藤野氏が語る投資の神髄
- イチから学ぶ資産形成のニューノーマル 教えて高井さん&藤野さん(YouTube完全版)
- https://youtu.be/WeyxY4uJqI0
「なるほどポンッ!」シリーズ




- (LIVE対談 ダイジェスト版)年金はつくれる 「高く、長く、遅く」で2000万円増
- (YouTube完全版)将来もらえる年金を2000万円増やす方法
- https://youtu.be/yFPllI9Hl64
難しげな専門用語が多く、とっつきにくい経済や金融の世界。ベテラン記者の「高井さん」が勘所をかみ砕いてスッキリ解説します。
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