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食事券狙いの優待投資 コロナに負けない外食に照準

スゴ腕優待投資家の2021年の稼ぎ方(下)

緊急事態宣言下、外食チェーンが用意したテークアウトでも優待券が大活躍。写真は回転ずしチェーンのテークアウト
株主優待銘柄への投資経験が豊富な個人投資家は、どのような戦略でコロナ下の相場に臨んでいるのか。ベテラン優待投資家に銘柄選びや売買手法を聞く「スゴ腕優待投資家の2021年の稼ぎ方」。最終回は、外食系の優待株を中心に手掛けるmassaaさん(ハンドルネーム)の投資戦略を紹介する。

業績をチェックして「買える」外食銘柄を探す

会社員投資家のmassaaさんは外回りの営業マン。毎日の食事は外食中心で、支払いの大半を優待の食事券で賄う。そもそもmassaaさんの投資の目的は「優待めし」による食費節約だ。約60の外食優待銘柄で、年に約200万円分の食事券を獲得する。

保有銘柄も外食企業が中心だ。コロナショックの影響は受けたものの、銘柄の入れ替えはあまりしていない。「昨年3月以降、数銘柄売却したが、それは以前から業績が厳しかった銘柄に見切りをつけたという感じ。これからの業績動向にもよるが、基本的に保有中の銘柄は食事券を受け取りながら株価回復を待つ」という考えだ。

外食産業の現状は厳しいが、投資のチャンスとも捉えている。業績の厳しい企業は多いが、中には①コロナの影響が軽微な企業②業績の回復が早そうな企業③財務が強固でコロナの冬を越せそうな企業……などもあるとみている。「居酒屋チェーンなどは『どうせ駄目だろう』とまとめてたたき売られている。しかし、業績や財務は企業によってまちまち。コロナ収束後を見据えれば妙味がある銘柄もある」という。

2年後を見据えた優待株投資を実践

そんなmassaaさんが銘柄選びでこれまで以上に重視しているのが業績チェックだ。外食厳冬期の現在でも堅実に売り上げを伸ばしている銘柄は、安くなっているなら今のうちに仕込んでおきたいし、株価が下がればもっと買いたいと考えている。

例えば日本KFCホールディングス。「コロナで需要が増えた面はあるが、以前から着実に客数を増やしていた。競合の日本マクドナルドホールディングスと比べると朝や夜など客数を増やす余地は大きいし、株価もまだ安い」

今期の業績が厳しい銘柄にも買える銘柄はあるという。「今期が赤字でも、直近の月次損益が黒字なら企業として存続できるし、売上高の回復傾向が顕著なら半年後、1年後、2年後には黒字化も期待できる。20年10~11月の月次業績が良かったフライングガーデンなどは、今期は赤字予想だが有望。1~2年掛けて買っていきたいので、なるべく上がらないでほしい」

また、売り込まれている居酒屋チェーンもコロナ禍を生き残れば株価が2~3倍になることも期待できるとみる。「多少、ギャンブル的な要素もあるが、業績動向をよく吟味しながら買っていきたい」

一方、意外に妙味があるのではとmassaaさんがチェックしているのがカフェ銘柄だ。「サンマルクホールディングスドトール・日レスホールディングスなどは、財務的にはさほど危なくないのにひどく売り込まれている。業績動向を見ながら買い増しも検討したい」と話す。

(本間健司)

[日経マネー2021年3月号の記事を再構成]

日経マネー 2021年3月号 優待&高配当株 2021年の稼ぎ方
著者 : 日経マネー
出版 : 日経BP (2021/1/21)
価格 : 750円(税込み)
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