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本で得た知識を支えに株式投資 「40倍株」も達成

スゴ腕投資家の読書術(上) 兼業投資家・竹内弘樹さん

株式投資で多額の資産を築いた個人投資家や投資のプロには、株式投資やマーケットに関する本を数多く読みこなし、投資力を磨いてきた人が少なくない。「スゴ腕投資家の読書術」では、投資力アップにつながる本の選び方や活用の仕方を2回にわたり紹介する。今回は、株式投資で数億円の資産を築いた兼業投資家・竹内弘樹さんに、マネー本の読み方と生かし方を聞いた。

投資に役立つ情報求めてひたすら読書

兼業投資家の竹内弘樹さんは25歳で株式投資を始めて以来、本などから独学で知識を習得。得た情報を実践に生かすことで、数億円の資産を築いてきた。

当初手掛けていたのは短期売買。「ただお金を増やしたい、という動機で投資を始めたので、最初は銘柄をどうやって選べばいいか全く分からず一進一退の成績が続いた」と振り返る。

2005年当時は、今のようにインターネット上で大量に投資情報が得られる時代でもなく、デイトレードで役立つ情報を求めて片っ端から本を読む日々だった。そんな中、一冊の本との出合いが投資の転換点となる。投資コンサルタントの板倉雄一郎事務所による書籍、『真っ当な株式投資』だった。

初めて読んだのは2007年ごろ。愛知の自宅から東京で開催された板倉氏のセミナーを訪れる前、予習として購入した。「短期トレードより長期のバリュー投資がなぜ有効かが書かれていて、長期投資に目を向け利益を増やすきっかけをもらった。感謝している」(竹内さん)。

より実践的な知識が得られた本として竹内さんが挙げるのは、『なぜか日本人が知らなかった新しい株の本』(山口揚平著)だ。特に参考になったのが「営業利益や流動資産などといった決算資料から得られる情報を基に、理論的な株式の"価値"をはじき出す方法が載っていた点」だという。

書籍での勉強を重ねることで、2009年ごろには投資法がある程度固まった。その頃に築かれたベースは、今でも大きく変わらないという。

本から得た知識を生かし利益を上げる

「読んだ本の内容が自分に定着していると一番感じた」経験は、2008年に購入し、2018年に売却したアークランドサービスホールディングスの売買だ。購入当初のPER(株価収益率)は約5倍と割安。企業の成長力を信じて約10年もの間持ち続けた結果、株価は約40倍に成長し、利益を上げた。「途中で利確しそうになった時は、株式の価値を再計算して保有を決めた。色々な本で得た知識が(株を持ち続ける)握力の源となった」と竹内さんは話す。

読書で学んだ内容を実践でしっかり生かせているのは、何度も読んで頭にたたき込んでいるからだ。「1回読んでおしまいだとは思っていない。良い本は、自分で再現できる、使える知識になるまで、幾度も繰り返して記憶してこそ生きると思う」。

(大松佳代)

[日経マネー2021年11月号の記事を再構成]

日経マネー 2021年11月号 上昇期待の好業績株
著者 : 日経マネー
出版 : 日経BP (2021/9/21)
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「お金のことを本でも学びたいけど、たくさん出ていてどれを読んだらいいか分からない」。初心者の方からよく聞く話です。そこでこのコーナーでは「お金×書籍」をテーマとして、今読むべきお金の新刊本や古典の名著などを紹介し、あわせてお金の本の著者にも読みどころなどをインタビューします。

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