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健康増進もDX時代 保険会社がヘルスケア会社とコラボ 

生保損保業界ウオッチ(生命保険)

健康寿命への関心の高まりとともに、スマートフォンやスマートウオッチ等を利用して健康を管理する人が増えており、保険会社とヘルスケア会社がコラボする動きも活発です。朝日生命保険はDeSCヘルスケアと提携し、全ての顧客向けに歩数や体重の記録等ができる健康増進アプリを無料で提供しています。

さらに2021年10月から「おくすりサポート」の契約者限定で「kencom×ほけんforおくすりサポート」を有料で開始しました。「おくすりサポート」とは生活習慣病保険に付けられる特約で、高血圧性疾患等のために所定の投薬治療を受けた時に「治療開始給付金」が、血栓症等のために抗血栓薬・インスリンによる所定の投薬治療を受けた時に「重症化予防給付金」が支払われます。主契約である生活習慣病保険は生活習慣病による入院を保障するものです。そして新たなサービス「kencom×ほけんforおくすりサポート」は任意で付けることができ、顧客ごとに健診レポートを作成して行動目標を提示、達成度に応じてポイントを付与するなど、継続しやすい仕組みになっています。

保険と健康増進サービスを一体にすることで「顧客の健康増進活動・早期治療・重症化予防」という一連の流れをサポートするものです。アプリ活用で生活習慣病を予防し、それでも発症して投薬治療が始まったら治療開始給付金が、さらに症状が進行したら重症化予防給付金が受け取れます。入院に至れば、主契約の生活習慣病保険からの給付があります。

相反する目的のための支出

生活習慣病を予防しつつ、発症・進行・入院までの保障を備えるというのは、ある意味、相反する目的のための支出。保険料とアプリの費用を合わせた金額に納得できるのか、場合によっては保険には加入せず、一般の健康アプリの活用も検討する必要がありそうです。

加入するのなら生活習慣病を防ぐという目的を忘れずに、保険期間10年で保険料を抑え、その間にアプリ活用で健康習慣を身に付ける。そして10年後に保険は更新せずに卒業、という活用の方法を視野に入れてもよいかもしれません。

特約や補償範囲などが商品によって異なる保険の比較はなかなか大変。この連載では保険に詳しいファイナンシャルプランナーが商品選びの勘どころを紹介します。

内藤眞弓(ないとう・まゆみ)
大手生命保険会社勤務の後、ファイナンシャルプランナーとして独立。生活設計塾クルー取締役を務める。『医療保険はすぐやめなさい』(ダイヤモンド社)など著書多数。一般社団法人FP&コミュニティ・カフェ代表。

[日経マネー2022年3月号の記事を再構成]

日経マネー 2022年3月号 持ちっぱなしで資産が増える 高配当株&優待株
著者 : 日経マネー
出版 : 日経BP (2022/1/20)
価格 : 750円(税込み)
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