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株式投資と倹約生活で1億円の資産つくり、早期退職

FIRE達成への道(中)

写真はイメージ=PIXTA
まとまった資産や十分な副収入を手に入れて、早く会社を辞める早期退職が今、「FIRE」という新たな名前を得て若者たちの熱い視線を集めている。今回は実際にFIREを達成した個人投資家のケースを紹介する。

関東地方に住む30代の男性、まつのすけさん(ハンドルネーム)は、社会人になってすぐに始めた日本株投資で1億円超の資産を築き、勤めていた大手金融機関を2019年に辞めた。現在は専業投資家として株式相場に向き合う日々だ。「給与がなくなって株の損が精神に与えるダメージが大きくなったが、チャンスを逃すことは減った。今年の運用成績も絶好調だ」と話す。

まつのすけさんの投資スタイルは「ある出来事に対して値動きの法則を見いだし、優位性の高い方に投資する」というイベント投資。11年頃から運用成績が安定、どんな相場でも年800万~1000万円程度は稼げる自信を持てるようになったと話す。

一方、会社員時代の生活は質素そのもの。家賃を抑え、過度に贅沢な趣味はなく、健康には気を付け、固定費のかかる消費は本能的に避ける。残った給与は証券口座に。「退職時の1億円超のうち2000万円程度は入金額だと思う」

人事異動をきっかけに人生を考える

FIREのきっかけは人事異動だ。残業が少なく、株式研究の時間があった部署から、望まない繁忙部署への異動が決まったのだ。

内示を受けた時、手元資産で何年食べられるか、改めてソロバンをはじいてみた。答えは4人家族になったとしても、それなりの生活支出を100歳まで賄えるという答えだった。加えて、手堅くやっても年5%以上で資産を運用できる実績も自信もあったし、それほどお金を使うたちではないので、家賃込みで月15万円もあれば楽しく生きていけるという考えもあった。

辞める気はないが、辞めても困らない。何より投資の時間が減るのはつらい。銘柄分析、情報収集などやりたいことは無限にある――。結局、「良いタイミング」と割り切り、FIREを実行、株の世界に無限に浸れる毎日に飛び込んだ。

退職直後は成績が落ちるのではないかとヒヤヒヤしたが、運用は順調だ。コロナショック後も資産を増やし、最近は米国株も資産増に貢献している。FIRE後も積極投資の手綱を緩めるつもりはないという。

(本間健司)

[日経マネー2021年9月号の記事を再構成]

日経マネー 2021年9月号 年後半の上昇期待株
著者 : 日経マネー
出版 : 日経BP (2021/7/19)
価格 : 750円(税込み)
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