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資産1億円の会社員投資家 情報収集は決算期集中で

勝ち組兼業投資家に学ぶ情報収集術(上)

日々の仕事をこなしながら株式投資で着実に資産を増やしている兼業投資家は、限られた時間でどのように投資に役立つ情報を集めているのだろうか。「勝ち組兼業投資家に学ぶ情報収集術」では、スゴ腕の会社員投資家が実践している効率的な情報収集法を2回にわたり紹介する。今回は成長株への集中投資で1億円超の資産を築いたkenmoさん(ハンドルネーム)に話を聞いた。

決算期集中型で効率的に勝つ

兼業投資家であるkenmoさん(ハンドルネーム)は、昨年子供が生まれたこともあり、情報収集に使える時間が限られている。そのため心掛けているのが、「決算期に集中して情報を集めること」。「好決算が出た銘柄のうち市場の反応が良いものを買い、素直にトレンドに付いていく」ことで、効率よく利益を積み上げてきた。

特に注目するのは、主に株価がストップ高となった銘柄。投資情報サイト「株探」の「本日のストップ高銘柄」のコーナーを、決算期は毎日確認。加えて、PTS(私設取引システム)で株価が大きく上昇している銘柄もチェックし、背景にある株価材料を探る。

決算短信などから有望銘柄を探す際に一つ目安とするのは、「売上成長率が10%以上、利益成長率が20%以上の水準で、かつそれが一過性の材料によるものではない」という条件。「売り上げや利益には表れていないが、近い将来収益構造を大きく変えるような、事業改革が見られる」場合にも買いを検討する。

例えば2020年8月に購入した、ダイレクトメール発送代行を手掛けるディーエムソリューションズ。同年4~6月期決算発表を受け、8月12日に株価は2日連続ストップ高を付けた。その背景にあったのは、SEO(検索エンジン最適化)施策のコンサルティングなどが好調であったこと。「ダイレクトメール事業より利益率の高いデジタル関連事業が好調で、今後EC(電子商取引)事業にも進出しようとしている点は市場から評価されるとみた」とkenmoさんは話す。

チャートが横ばいの銘柄にも注目する理由

加えて、「先行投資を行っていて、利益は伸びていないものの売上高が順調に伸びている」「過去のチャートは半年から1年ぐらい横ばいが続いている」という銘柄は、将来大化けする可能性があるとみる。そうした企業はあまり注目されていないことが多く、「好決算を出した時の株価の伸びしろは大きい」と考えるためだ。

一方、いかに好決算の銘柄であっても、「必ず市場の評価を確認してから購入する」とkenmoさん。決算発表翌日の寄り付きでは買い注文を出さず、少なくとも半日は様子を見る。「決算発表後、1カ月かけて上昇する銘柄も多い。急ぐ必要はないと考えている」と話す。

日記には、その日のストップ高銘柄など投資に関するメモやアイデアを書き込んでいる

ツイッターなどのSNS(交流サイト)を見る時間は、1日十数分以内にとどめているというkenmoさん。主な情報源は、企業による適時開示に加えて、年に4回発行される『会社四季報』、「日経MJ」などの紙媒体だ。デジタルより紙を好む理由は、「より情報整理がしやすく、記憶に残りやすいと感じるから」。

集めた投資情報やアイデアなども手書きで記録。自分の投資スタイルや性格に合った情報収集法を実践している。

(大松佳代)

[日経マネー2021年7月号の記事を再構成]

日経マネー 2021年7月号 大化け期待のNEXT成長株
著者 : 日経マネー
出版 : 日経BP (2021/5/20)
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