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医療保険の給付限度日数 商品ごとの違いに要注意

写真はイメージ=PIXTA

特約や補償範囲などが商品によって異なる保険の比較はなかなか大変。この連載では保険に詳しいファイナンシャルプランナーが商品選びの勘どころを紹介する。

商品によって異なる180日ルールの内容

以前、当コラムで医療保険の「180日ルール」を紹介しました。医療保険には1入院当たりの給付限度日数がありますが、「2回以上入院した場合、直前の入院の退院日翌日から180日以内の入院は同一の入院と見なして給付日数を勘定する」というのが180日ルールです。医療保険の一般的なルールですが、商品によって扱いに違いがあり、分かりづらい点もあることを指摘しました。今回、改めて4類型に分けて整理してみました(下図)。

まず、医療保険には、ケガの入院と病気の入院が2本立ての類型①②と、ケガも病気も一くくりの類型③④があります。入院給付金は通算支払限度日数が1095日等と定められていますが、2本立て(①②)の場合はケガと病気それぞれに通算支払限度日数が適用になります。一方、1本立て(③④)の場合は、ケガと病気を合わせて通算1095日が上限となります。

さらに、180日以内の再入院の理由が前回の入院と同じ病気、または医学上重要な関連がある場合に限って1入院と見なす①③と、原因を問わず1入院と見なす②④があります。4つの中では①が有利となるケースが多いでしょう。

例えばケガの治療のために入院し、退院後180日以内に病気で再入院した場合、①②③はそれぞれ1入院と見なすので、災害入院給付金と疾病入院給付金、それぞれ1入院の限度日数まで受け取れます。一方、④は原因を問わず1入院と見なすので、ケガと病気の入院を合算して1入院の限度日数までの支給となります。

給付限度日数にはルール緩和の動きも

この180日ルールも今後は変わっていきそうです。メディケア生命保険の「新メディフィットA(エース)」は、②に該当しますが、180日を90日に短縮しています。従来なら1入院と扱われた再入院が新たな入院と見なされ、入院給付金を多く受け取れる可能性が広がります。新メディフィットA(エース)は入院一時給付特約や通院治療特約等も付けられますが、これらにも90日ルールが適用になり、例えば1入院につき1回給付される入院一時金は、180日に1回から、90日に1回受け取れるようになっています。

一方、日本生命保険の「入院総合保険」は入院日数が1日・30日・60日・90日という節目ごとに入院給付金が一時金で支払われます。この保険の1入院は、原因を問わず、入院給付金が支払われることとなった最初の入院の退院日翌日から60日以内に開始した入院で、さらにルールが緩くなっています。

内藤眞弓ないとう・まゆみ
生活設計塾クルー。大手生命保険会社勤務の後、ファイナンシャルプランナーとし て独立。生活設計塾クルー取締役を務める。『医療保険はすぐやめなさい』(ダイ ヤモンド社)など著書多数。一般社団法人FP&コミュニティ・カフェ代表。

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