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桐谷さんが選ぶ コロナ後の「新設優待」ベスト5

コロナ禍による業績悪化で株主優待を廃止・縮小する企業が相次ぐ中、果敢にも優待制度を新設した企業もある。そこで優待名人の桐谷広人さんが、コロナショック後の新設優待をチェック。利回りの高さや優待内容から選んだ新設優待ベスト5を紹介する。

高利回りを維持する新設優待も

桐谷さんが投資する銘柄を選ぶ条件は、配当と優待を合わせた総合利回りが4%以上であること。それを下回る銘柄は「株価が高い」と判断して買いを見送る。「優待新設を発表すると人気が出て株価が上昇し、利回りが下がる傾向があります。今回は新設を発表しても2020年末時点で利回り4%水準を維持している銘柄を選びました」(桐谷さん)。

20年はコロナショックで個人投資家に人気の優待銘柄が大きく下落。このため新設銘柄を物色するより、既存の人気優待株を買う傾向があったと桐谷さんは指摘。そのために新設優待でも高利回りを維持する銘柄が散見されているのでは、とみている。

そんな中、桐谷さんが選んだお値打ち新設優待の1位はアマガサ。自社が運営するECサイトから好きな婦人靴を選べる優待だ。選ぶ靴により利回りは変わるが、投資金額3万円台で1万円近い靴を選ぶこともできる。

2位のソーシャルワイヤーはQUOカード優待。だが投資金額10万円以下で2000円分のQUOカードがもらえ、相対的に優待金額が高い点を評価して2位とした。

3位は雪国まいたけ。優待を受けるためには株式を6カ月以上保有という条件があるものの、3000円相当の自社商品がもらえる。自社商品優待は優待を実施するためのコストを抑えることができるため、優待が長続きしやすい傾向がある。

4位の飯野海運は自社オリジナルのカタログギフト優待。配当利回りが3%程度と高い点も桐谷さんは評価している。5位のアミファは優待新設発表時よりも株価が下落して利回りが上昇。「こうした銘柄は珍しい」としてピックアップした。

はみ出しコラム「巣ごもりで優待生活に変化」


桐谷さんの生活を支えているのは、もちろん株主優待でもらった品々。飲み物に食事、衣類は全て優待品。「家賃と水道・光熱費以外は、ほぼ株主優待で生活しています」と桐谷さんは話す。一方、コロナ下の巣ごもり生活で変化もあった。自宅での優待食品消費に目覚めたことだ。
これまでもレトルト食品や缶詰などは大いに活用してきたが、多くの優待品をもらうため、一部は賞味期限内に食べきれないことも。「でも捨てるのはもったいない。というか、ごみにするのが申し訳ない」と、こうした食品も保管してきた桐谷さん。賞味期限はおいしく食べられる期間であり、期限を過ぎても食べられることを知り、巣ごもり生活中に積極的に消費するようになったそう。「期限を過ぎたしょうゆを使いましたが、むしろコクが出ていましたよ(笑)」。
桐谷広人(きりたに・ひろと)
71歳。元プロ棋士(七段)。1984年の失恋をきっかけに株式投資を始める。現在1000以上の優待銘柄を保有し、その優待品で日々の生活をほぼ賄っている。癒やされる人柄も人気の理由。

(佐藤由紀子)

[日経マネー2021年3月号の記事を再構成]
日経マネー 2021年3月号 優待&高配当株 2021年の稼ぎ方

著者 : 日経マネー
出版 : 日経BP (2021/1/21)
価格 : 750円(税込み)
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