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桐谷さんが選ぶ「自社製品優待」ベスト10

コロナ禍で先行き不透明な経営環境が続く中、2020年に引き続き、21年も株主優待の廃止・縮小の発表が続いています。そんな時の注目は、低コストで実施できるため廃止リスクが低いとされる「自社製品優待」。今回は、優待名人の桐谷広人さんが選んだ自社製品優待ベスト10を紹介します。
あさひの株主優待券を使って購入した自転車に乗る桐谷さん

生活に欠かせないアイテムを優待で獲得

今回のテーマは自社製品優待。経験上、やはり自社製品の優待は廃止されることが少ないと思います。自社の宣伝にもなるのですから。今回はお薦め順にベスト10を紹介します。

まずはあさひ。私が乗っている自転車は、あさひの優待でもらったもので、もう3台目です。以前のあさひの優待は、100株以上の保有で店舗で使える2000円券が年2回。2000円券だと「自転車を買おう」という発想を持てず、優待券はパンク修理などに使っていました。しかし制度が変わり1000円券4枚が年1回に。4000円分あれば「他社優待でもらったギフトカードを足して自転車が買える」と気付きました。以来、優待券とギフトカードで1万数千円の自転車を頂いています。どこにでも自転車で行く私には、なくてはならない優待です。

次は日本製紙。家庭用商品の詰め合わせです。以前は2000円相当と表示していましたが、今は金額を発表していません。ただ優待品は以前と大きく違うわけではなく、2000円とすれば総合利回りが5%近く。製紙会社の中で日本製紙が一番利回りがいいと思い挙げました。

DM三井製糖ホールディングスは、ぜひ入れたかった銘柄。配当利回りだけで3%以上あり、優待は3000円相当の商品詰め合わせです。黒砂糖や上白糖などいろんな種類の砂糖や甘味料がもらえ、お薦めです。サックスバーホールディングスはバッグなどがもらえます。100株だと同社指定の1000円相当のバッグですが、1000株なら1万円相当のバッグなど4品から選べます。

注:データは6月4日時点。同じ内容の優待が年2回ある場合は1回分を掲載。記載以外の優待がある場合は「~」と表記。配当の「N/A」は配当の日経予想なし

総合利回り7%超の銘柄も

アジュバンコスメジャパンの優待はシャンプーとリンスのセット。美容室向けにヘアケア品の卸しをしており、専門家が使う品を優待でもらえます。数年前、株式を2分割しましたが100株の優待を継続。実質的に優待利回りが倍になり、現在は総合利回りが7%超もあります。

シードは1万円相当のコンタクトケア用品など。一人暮らしの私には使い切れない量が届きます。ケア用品が必要ない場合は、自社商品購入時に使える優待券などを選択できます。ただ利回りは下がるので、ケア用品をもらうのがお勧めです。マンダムは男性向け、女性向けが半々ずつぐらいの化粧品詰め合わせが届きます。家族で使うにはいい優待です。

ニチバンは「セロテープ」や絆創膏などの詰め合わせ。総合利回りが私の合格ライン4%に届いていませんが、以前は1000株保有が条件だった優待が100株でOKになり、その後6カ月以上保有の条件が付いたものの優待品の額がアップ。これを評価して入れました。クロスプラスも総合利回りが高いですね。同社が発表する3000円相当の女性服などの優待品をもらうか、好みに合わなければECサイトで使える3000円分優待券がもらえます。

最後にヒロセ通商。レトルト食品などが届きます。FXの会社だから自社製品じゃないと言われるかもしれませんが、味などは同社社員が試食して決めているそう。作っているのは専門のメーカーさんでも、品物の質を決めているのは同社のため自社製品と判断して入れました。

はみ出しコラム「私の自転車歴」

今年のあさひの優待では自転車用速度メーターをゲット
実は18歳で上京してから、ずっと自転車を持っていませんでした。駐輪場のないアパートで暮らしていたからです。
1989年ごろ、駐輪場のあるマンションに移り、そこから自転車に乗るようになりました。ただ、その頃、自転車に乗るのはもっぱら短距離。当時も、優待券を使って映画を見るために埼玉・川口まで行くことがありましたが、電車を利用して通っていました。ところがリーマン・ショックで貧乏になり電車賃もままならない状態に……。
ならば川口まで自転車で行ってみようと決意。最初は道も分からず、到着まで随分と時間がかかりましたが、今では裏道を見つけ、時間も短縮。3年ぐらい前は片道1時間10分かかっていたのが、今では50分で行けるようになりました。
桐谷広人(きりたに・ひろと)
71歳。元プロ棋士(七段)。1984年の失恋をきっかけに株式投資を始める。現在1000以上の優待銘柄を保有し、その優待品で日々の生活をほぼ賄っている。癒やされる人柄も人気の理由。

(佐藤由紀子)

[日経マネー2021年8月号の記事を再構成]

日経マネー 2021年8月号 コロナ後相場の稼ぎ方&勝負株
著者 : 日経マネー
出版 : 日経BP (2021/6/21)
価格 : 800円(税込み)
この書籍を購入する(ヘルプ): Amazon.co.jp 楽天ブックス

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