「ESG」と「非接触」が資金集める 人気投信ランキング

投資信託選びの目安に資金流入額と基準価額の騰落率がある。この連載では、全投資信託を対象にしたランキングから人気の投資信託を探る。

今回は過去6カ月間(2020年6~11月)に新規設定された国内全公募投資信託の当初設定額ランキングを解説する。首位は4000億円近くを集めた「グローバルESGハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし)」。コロナ下で史上2位となる設定額を集めた新設投信が登場したことは、20年の投信業界最大のニュースと言ってもよいだろう。
2位の「デジタル・トランスフォーメーション株式ファンド」にも注目したい。「ゼロ・コンタクト」という愛称通り、主に非接触型ビジネス関連企業に投資する。あらゆる場面でソーシャルディスタンス確保の重要性が叫ばれているウイズコロナ時代に合致したコンセプトの投信だ。
20年11月末時点の組み入れ首位は米ロク。日本ではあまりなじみがないが、テレビにつなげることでネットフリックスなどのコンテンツを視聴できる動画配信機器を手掛ける。ケーブルテレビからストリーミング視聴へのシフトの流れを受け、成長が予想されている。
14位の「京都企業株式ファンド(資産成長型)」は、多数の名門企業を輩出してきた京都府の他、滋賀県に本社を置く企業を中心に投資する。似たコンセプトの「京都・滋賀インデックス ファンド」(05年11月設定)の過去10年間のリターン(11月末時点)は約200%と、TOPIX(配当込み)の約150%を上回っている。

(格付投資情報センター)

著者 : 日経マネー
出版 : 日経BP (2020/12/21)
価格 : 750円(税込み)
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