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新しい働き方、メリット生かす工夫を(佐々木明子)

テレビ東京アナウンサー・佐々木明子のニュースな日々

国内外の経済やマーケットの動きを伝えるテレビ東京「WBS(ワールドビジネスサテライト)」。そのメインキャスターを務める佐々木明子さんが、金融・経済の最前線の動きや番組制作の裏話などをつづります。

在宅勤務で垣間見える同僚の暮らし

午後1時からのアナウンス部のオンライン会議。「ワンワンッ」との飼い犬の鳴き声に、「ママー。おなかすいた」という子供の声、「ピンポーン」と宅配便がやって来た音。会社の会議室ではお目にかかれない光景が繰り広げられ、同僚達のほのぼのした生活シーンが垣間見えることがある。

WBSのキャスター、佐々木明子さん

新型コロナウイルスの感染拡大で在宅勤務が推奨され、リモートワークが当たり前になった人も多い。私もオンエアの担当ではない月曜などは、自宅から番組の会議などに参加している。

リモートワークの利点は何と言っても、通勤や身支度などにかかっていた時間を節約できることだろう。オンライン会議でも顔を出さなければ、メークや服に悩むこともない。満員電車に長く乗るストレスからも解放されるとあって、人々の幸福度が上がったという調査結果もあるそうだ。

とは言え、家では何かと邪魔が入る。最近はシェアオフィスなど、場所や時間において柔軟に利用できる仕事場「フレキシブルオフィス」が急拡大。個人や企業がさらに活用するようになり、累計面積は東京都だけでも10年前の2万坪から直近19万坪まで広がっているとの調査もある。今後も増加が見込まれるとのこと。そもそも安倍前政権時からの「働き方改革」で動き出していた市場が、コロナ禍で一気に広がった格好だろう。

リモートワークのメリットとデメリット

仕事と休暇を組み合わせる「ワーケーション」も話題となった。2021年7月下旬には、西武ホールディングスJR東日本などが軽井沢駅の近くに施設をオープンさせるという動きがあった。仕事の合間に、散歩をしたり観光をしたり地元のおいしいものを食べたりする……何とぜいたくなことか。人を呼び込みたい地方にとっても、価値のある取り組みだ。

もちろん、リモートワークにはデメリットもある。普及のスピードが速かったので、制度が整っておらず評価の仕方や管理体制が曖昧だという会社も少なくない。コミュニケーションがとれず孤独を感じる人もいるだろう。

私も先日、一言も無駄話をしないで一日の仕事を終えた。「昨日何を食べたの?」「今日はどうしてた?」。そんなたわいもない会話が毎日の仕事に潤いをもたらしていたことに気付く。オフィスでのとりとめもない会話から、番組のアイデアがひらめくこともある。

「前の世界には戻らない」と誰もが口をそろえるならば、前よりいい世界にする努力をしなければならない。リモートと対面のいいとこ取りができるよう、今こそ"フレキシブルな頭"が必要となるかもしれない。

最近のMy news「3000円のサンダルに救われる」

先日、家から駅に向かう途中でのこと。履いていたサンダルがいきなり壊れた。衝撃である。靴底がパカパカして歩けない。平静を装いながら何とか駅にたどり着くと、駅前の雑貨店でサンダルが3000円ほどで売っていた。雑貨店でも履くものが買える(しかも低価格で)、何とも便利な時代である。
佐々木明子(ささき・あきこ)
1992年、テレビ東京入社。アナウンス部配属、スポーツ担当に。2014年から21年まで「Newsモーニングサテライト」の、21年春から「WBS(ワールドビジネスサテライト)」のメインキャスターを担当。
日経マネー 2021年9月号 年後半の上昇期待株
著者 : 日経マネー
出版 : 日経BP (2021/7/19)
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