ラストアイドル間島和奏さん 夢のために食らいつこう
日本経済新聞社が運営する音声配信メディア「ながら日経」「ヤング日経」のフォロワー数がそれぞれ30万人、6万人を超えた。これを記念し、人気アイドルグループ「ラストアイドル」の中心メンバー間島和奏さんにインタビューした。ラストアイドルは2021年12月、デビュー4周年ライブを開催。その一部始終を収録したフォトブック「明日も今日を超えていく!」では各メンバーが今後の目標などを語る場面がある。インタビューでは間島さんに、これまでの軌跡や自身の夢などを聞いた。
――デビュー4周年記念ライブを21年12月、パシフィコ横浜で開催、昼夜公演で約1万人を動員しました。
「1年前の3周年ライブはコロナの影響で無観客になってしまいました。今回は有観客、ライブ配信もしたので、たくさんのファンの方々に見ていただけて、うれしかったです。ライブではお客様がサイリウムという光る棒を振って応援してくれます。舞台の上からそれがとてもきれいに見えました。ファンの皆さんのお顔も見られますし、モチベーションがまったく違いました」

――昼の部はラストアイドルが4年間に歌った60数曲の中から、ファンが投票で25曲を選び、披露しました。
「ファンがベスト25曲を選ぶという初の試みで、私たちが予想していなかった曲が入るなど、とても楽しいライブでした。私がセンターで歌った『好きで好きでしょうがない』が2位となり、うれしかったです。表題曲といういわゆるA面の曲だけでなく、カップリング曲というB面の曲もたくさんランクインしていました。1位の曲もカップリング曲でした」
グループ全体のことを考えてきた4年間
――その4周年ライブを総括する形で出版されたフォトブックが「ラストアイドル 明日も今日を超えていく!」ですね。
「ライブでの写真だけでなく、メンバーのロングインタビューが読みどころです。全メンバーが1人ずつ30分以上、インタビューしていただき、日ごろ考えていることや将来の目標などを、自分たちの言葉で語っています。ここで初めて自分の気持ちを語ったメンバーもいますし、デビューからの4年間の募る思いを伝えているメンバーもいます。是非読んでください」
――間島さんはインタビューの中で、自分がどうすればラストアイドル全体にとってプラスになるか、常に考えてきたと語っています。
「ラストアイドルはグループアイドルですから、全体の人気が上がれば、それが自分に返ってくる。4年間、それはずっと念頭に置いていました」
――このフォトブックの特徴の1つが、ライブ会場でファンが撮影した写真も掲載されていることですね。
「ライブでファンの方々が写真を撮ってくださるのも初の試みでした。それを応募していただき、写真集の中に盛り込みました。メンバー同士が曲の合間に笑い合っている写真や、自分が好きなメンバーのふとした表情とか、公式カメラマンさんが撮らないような、ファンだからこそ撮れるいい写真がたくさんありました。ファンの方からも、自分の撮った写真が載っていた、といった声が寄せられ、うれしかったです」
負けても立ち上がる姿、見せていきたい
――昨年12月に発売した11曲目のシングル「Break a leg!」、聞くと元気になる応援歌のような曲ですね。
「タイトルは幸運を祈る、という意味が込められています。この楽曲を歌う17人は、ラスアイサバイブという32人全メンバー総当たりの歌の対決を経て選抜されました。選抜バトルは辛かったですが、負けても何度でも立ち上がる私たちの姿が、皆さんを元気づけられたらいいなと思っていました」

――コロナ禍の今の日本や日本人に響く歌ですね。
「曲調も元気が沸いてくるメロディーですし、歌詞も明るく前向きです。私が特に好きなのは、2番のサビの『音をあげたり、諦めるのはいつだって出来る』というところです。選抜バトルなどで私自身、辛い時もありましたが、自分の夢のために食らいついていこうと思いました」
――若い世代に届けたいメッセージかもしれませんね。
「そうだと思います。学生時代は受験や就活など大変な時期も多いです。そんな時、この曲を聴いてくれたら、きっと元気が出ると思います。歌詞の中に『人それぞれ違うゴール』というのがあります。多様性の時代と言われますが、周りの人と同じでなくてもいい、自分なりに思うまま進めばいい、というメッセージを若い世代に届けたいです」
――ラストアイドルも5年目に入りました。ここから先、どんな目標や夢を持っていますか。
「ラストアイドルとしては武道館でのライブを実現したいです。個人の目標としては、女優の仕事を広げたい。私が女優として活動することで、ラストアイドルの知名度も上がればいいなと思います。ラストアイドルは様々な課題に挑戦し、壁を乗り越えてきたグループです。皆さんの人生で辛いことがあったら、私たちの曲を聴いて、少しでも元気になってくれたらうれしいです」
(聞き手は編集委員 鈴木亮)
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