元豪栄道「すっきりした」 断髪式、元白鵬らがはさみ

2020年の大相撲初場所限りで現役を引退した元大関豪栄道の武隈親方(35)=本名沢井豪太郎、大阪府出身、境川部屋=の引退相撲が29日、東京・両国国技館で開かれ、断髪式では間垣親方(元横綱白鵬)や横綱照ノ富士、新大関御嶽海ら約380人がはさみを入れた。
新型コロナウイルス禍で現役を辞めた親方衆の引退相撲が開催できない状況が続き、自身も2度の延期を余儀なくされた。師匠の境川親方(元小結両国)から大銀杏(おおいちょう)に最後のはさみを入れられ、整髪後はオールバックの髪形になった。「すっきりした。心の底から安心している」と胸をなで下ろした。
27日の日本相撲協会の理事会で、2月1日付で境川部屋から独立することが承認された。「一人でも多く、魅力のある力士を育てていきたい」と今後の抱負を語った。
埼玉栄高で高校横綱に輝き、05年初場所で初土俵。右四つでの鋭い攻めを武器に、14年名古屋場所後に大関に昇進した。16年秋場所で全勝優勝を果たすなど、引退まで大関に33場所在位した。〔共同〕