元豊ノ島の井筒親方「本当に幸せ者」 断髪式に400人

大相撲で2020年4月に現役引退した元関脇豊ノ島の井筒親方(38)=本名梶原大樹、高知県出身、時津風部屋=の引退相撲が28日、東京・両国国技館で開かれ、断髪式では横綱照ノ富士や人気お笑いコンビ「ダウンタウン」の浜田雅功さんら約400人がはさみを入れた。明るい性格でテレビ出演が多く、芸能関係者も多数駆け付けた。
少年時代からのライバルで、02年初場所初土俵の同期生でもある元大関琴奨菊の秀ノ山親方と最後の一番を取り、熱戦の末に寄り倒しで制した。笑顔あり、涙ありの一日を終え「みんなに祝福されて本当に幸せ者。これからは豊ノ島以上の力士を育てられるように精進していきたい」と決意を新たにした。
高知・宿毛高から、体の小さな入門希望者を対象とした第2新弟子検査に合格。170センチほどの身長ながら差し身の良さと鋭い投げで、三賞を10度受賞し、三役を通算13場所務めた。16年名古屋場所前に左アキレス腱を断裂し、幕内から幕下まで転落したが、19年春場所に再入幕を果たした。〔共同〕