若隆景、右膝重傷で春場所休場 大相撲

大相撲の東関脇若隆景(28)=本名大波渥、福島県出身、荒汐部屋=が春場所14日目の25日、日本相撲協会に「右前十字靱帯損傷、右外側半月板損傷などで3カ月程度の療養を要する」との診断書を提出して休場した。13日目まで7勝6敗。千秋楽も出場せず負け越せば、7場所連続在位の関脇からの転落は確実。
14日目の対戦相手で3敗の関脇霧馬山は不戦勝。小結大栄翔が13日目に2敗で単独首位に立った優勝争いは千秋楽までもつれることになった。
師匠の荒汐親方(元幕内蒼国来)によると、13日目に取り直しとなった小結琴ノ若戦の最初の一番で膝を負傷。同親方は「相撲を取れる状態ではなかった。まずはきちんと治してほしい」と話した。4月の春巡業は全休する。夏場所(5月14日初日・両国国技館)への出場は状態次第で決めるという。
若隆景の休場は2021年初場所以来で3度目。今場所の十両以上の休場者は横綱照ノ富士、大関貴景勝、幕内阿武咲に続いて4人目となった。〔共同〕