横審、休場明けV照ノ富士に賛辞 紺野美沙子氏ら初出席
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日本相撲協会の諮問機関、横綱審議委員会(横審)は23日、東京・両国国技館で定例会合を開き、休場明けの大相撲夏場所で3場所ぶり7度目の優勝を遂げた横綱照ノ富士について、高村正彦委員長(元自民党副総裁)は「心身ともに大変な状況の中で、最後はしかるべき成績を残してくれた」と賛辞を贈った。
新委員となった俳優の紺野美沙子さん、元文部科学副大臣の池坊保子さんは初めて出席。紺野委員は後半戦で巻き返した一人横綱を「横綱の責任を果たされた。心技体がますます充実してこられた」とたたえた。
不振の3大関には厳しい意見が出た。勝ち越しは8勝7敗の貴景勝だけで、御嶽海と正代は負け越し。綱とりには程遠く、池坊委員は「照ノ富士の相撲魂みたいなものを少し見習ってほしい。大関は横綱予備軍なのだから」と苦言を呈した。
女性の横審委員は2000年9月から10年1月まで務めた脚本家の内館牧子さん以来で、2人同時は初めて。紺野委員は19年から21年まで協会設置の「大相撲の継承発展を考える有識者会議」委員で、池坊委員は今年3月まで協会の評議員だった。〔共同〕