ワリエワの処分公表せず ロシア機関、ドーピング問題で
【ジュネーブ=共同】今年2月の北京冬季五輪でドーピング問題が発覚したフィギュアスケート女子のカミラ・ワリエワ(16)=ロシア=を巡り、処遇を判断する権限を持つロシア反ドーピング機関(RUSADA)は21日、処分の有無や聴聞会の日程などについて「機密事項」として公表しないと発表した。
当時15歳のワリエワは世界反ドーピング機関(WADA)が規定する、柔軟な対応を行う16歳未満の「要保護者」に該当。声明でワリエワを匿名で扱ったRUSADAは「国際基準に基づき、保護対象のフィギュア選手の利益を守る」と説明した。WADAのバンカ委員長は9月20日、関係者の聴取が近く行われるとの見通しを示していた。
北京五輪でワリエワは団体で1位に貢献した後、昨年12月の検査で禁止薬物に陽性反応を示していたことが発覚。「要保護者」に該当する状況などを理由に個人種目の出場を認められたが、4位に終わった。