店に100回通っても買えない これがロレックスマラソン
ロレックスに走る人びと①
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「ロレックスマラソン」という言葉をご存じだろうか。
記者(25)がそれを知ったのは、2020年夏だった。東京・銀座の並木通りを歩いていると人だかりが。皆、ロレックスの正規販売店に集まっている。特別なイベントをしているわけでもない。店から出てきた男性が「(人気モデルの)デイトナが欲しくて在庫を確認しに来ました。都内の店舗に半年近く通っています」と教えてくれた。
腕時計を買うのに半年? ツイッターで...

「ロレックスマラソン」という言葉をご存じだろうか。腕時計ブランドとして断然の人気を誇るロレックス。そのめったに入荷されない人気モデルを購入するため、正規販売店に何十回、何百回と通い詰めることを表現した言葉だ。なぜ愛好家たちは見えないゴールへ走り続けるのか。ロレックスを通じて消費の不思議に迫る。