ウイルスはタイムマシン 進化を読み解く「歴史学者」
NEOウイルス学(3)
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多くのウイルス学者は「ウイルスは人類誕生の立役者だ」と声をそろえる。実は1億数千万年前以降に人類の祖先に感染したウイルスは体に潜り込み、新たな遺伝子に姿を変えて胎盤や脳の発達を担った。ウイルスの痕跡をたどると、人類の進化や移動の道のりが浮き彫りになる。
ウイルスの残骸、遺伝子に変身
「ウイルス歴史学者」が追うのは、かつて人類や動物に感染したウイルスの残骸だ。ただの抜け殻だと思われていたが、人類や...
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世界で4億人以上が感染した新型コロナウイルスの流行がやまない。だが、実は人類に病気を起こすのはごく一部で、体に入って進化を助けたり生態系を維持したりする種類も多い。未知のものも膨大に存在する。多様さと奥深さに魅了され、病原体以外の「善玉」の面にも深く切り込む「NEOウイルス学」の研究者たちを追う。