宮下瞳騎手が女性初の1000勝 地方競馬、出産経て復帰

名古屋競馬の宮下瞳騎手(44)が18日、名古屋市港区の名古屋競馬場で行われた第2レースでリアルスピードに騎乗して1着となり、中央・地方を通じて国内女性騎手初の通算千勝を達成した。3馬身差で節目の1勝に到達し「ほっとした。復帰したときは千勝までいけるとは思っていなかった」と笑みを浮かべた。
鹿児島県出身で1995年にデビューし、2011年に一度引退した。結婚、息子2人の出産を経て16年に復帰し、昨年は国内女性初の年間100勝を達成。子育てをしながら深夜に馬を調教するなどハードな生活を続け、活躍してきた。
17日に999勝目を挙げ、この日は最初の騎乗で快挙達成。「いつもリーチがかかると、なかなか勝てない」という中、1番人気で快勝した。レース後は首をなでて優しくねぎらい「乗り難しい馬だったので気持ち良く走らせてあげられたらいいなと思っていた」と、ほっと息をついた。18日は7レースで3勝し、通算1002勝に伸ばした。
地方競馬における女性騎手の通算勝利数2位は高知の別府真衣騎手(33)の745勝。中央競馬では藤田菜七子騎手(24)の139勝が最多となっている。〔共同〕