卓球は人生の全てでない 福原愛育てたコーチの思い
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悲願の金メダルに銀、銅と獲得した東京五輪の卓球。伊藤美誠、石川佳純、平野美宇、張本智和ら、幼少期から「天才」ともてはやされ、英才教育を受けてきた面々が順調に育った結果だ。
学校の思い出もたくさんつくってほしい
その先鞭(せんべん)をつけたのが、2012、16年五輪2大会連続メダリストの福原愛だろう。3歳の頃からラケットを握り、負けると悔し涙を流す姿がお茶の間の人気を集めた。その福原を中学生時代か...

黙ってても頭角を現す「天才」はごく一部。大半の才能は丁寧に育む過程で、萌芽(ほうが)が見え始め、開花していく。女性コーチのように、やっと種まきが始まった分野もある。プロ野球、高校野球、早期英才教育……、さまざまな「育てる」現場を追った。