鶴竜親方、引退相撲を23年6月に 「部屋持ちたい」

大相撲の鶴竜親方(元横綱)が夏場所10日目の17日、東京・両国国技館内の相撲博物館でのトークイベントに臨み、来年6月3日に引退相撲を開催すると明らかにした。
モンゴル出身の鶴竜親方は昨年3月の春場所限りで現役引退し、陸奥部屋付きで指導。約30人の来場者を前に、将来について「部屋を持って力士を育てることが目標。一人一人が能力を最大限に生かせるような指導をしたい」と独立を希望した。「まげを切って初めて親方になる感じがする。学ぶことはたくさんある」と謙虚な口調だった。
鶴竜親方は16歳で力士になる際、大学教授の父から「一度きりの人生だから、いい人生を送れ。自分の夢のために行ってこい」と励まされた逸話などを披露。現役時代を「十分、十二分にやり切った」と述懐した。〔共同〕