高津臣吾氏・山本昌氏ら、野球殿堂入り

野球殿堂博物館は14日、今年の殿堂入りのメンバーを発表し、競技者表彰ではプレーヤー表彰で歴代2位の通算286セーブを挙げた現ヤクルト監督の高津臣吾氏(53)、中日で史上最年長勝利を含む通算219勝を挙げた山本昌氏(56)が選ばれた。特別表彰では東海大の創設者の故松前重義氏が選出された。
高津氏は1991年に亜大からドラフト3位でヤクルトに入団し、横手投げの抑え投手として黄金時代を支えた。最優秀救援投手に4度輝き、2004年に米大リーグに移籍。06年にヤクルトへ復帰し、日米通算313セーブをマーク。韓国、台湾や日本の独立リーグでもプレーした。
山本昌氏は1984年に神奈川・日大藤沢高からドラフト5位で中日に入団。最多勝に3度輝き94年には沢村賞を受賞した。緩急を巧みに使った投球で長く現役を続け、2006年に41歳で無安打無得点試合を、08年には42歳で通算200勝をともに史上最年長で達成。49歳での勝利、50歳での登板もプロ野球記録となった。
故松前氏は野球を通じて旧ソ連などと交流を図り、野球の国際化に尽力した。東海大からは巨人の原辰徳監督ら多くのプロ野球選手を輩出した。〔共同〕