内村航平さん、体操協会の理事に 五輪金メダリスト
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日本体操協会は9日、東京都内で臨時評議員会を開き、体操男子の五輪金メダリストで昨年現役を引退した内村航平さんを新理事に選出した。任期は6月から2年間。新体制では最年少の34歳での就任となる。
内村さんは個人総合で2012年ロンドン、16年リオデジャネイロ両五輪を制し、6連覇した世界選手権を合わせて前人未到の8年連続世界一を達成。昨年1月に日本協会新設のアドバイザーコーチに任命されていた。藤田直志会長は理事推薦の理由を「体操の普及発展に寄与してもらえる存在」と説明した。
新理事には04年アテネ五輪団体総合金メダルの鹿島丈博さん(42)も選び、ロンドン五輪女子代表の田中理恵さん(35)は再任が決まった。
意思決定の迅速化に向け、理事の定員を18~23人から10~15人に削減する定款の変更も承認。新体制では約10人減って12人となる。これまで理事会が担ってきた国際大会への選手派遣や予算執行を決裁する「業務執行役会議」の新設も決めた。〔共同〕