ジャンプスーツ失格「理解できない」 混乱広がる
【北京=共同】北京冬季五輪のノルディックスキー・ジャンプ混合団体で、日本の高梨沙羅を含む計5人がスーツの規定違反で失格となったことについて、選手や監督の間からは「理解できない」「事前によく整理しておくべきことだった」などと、怒りや嘆きの声が噴出した。検査方法が従来とは違ったとの指摘も出て混乱が広がっている。
ロイター通信によると、失格となったノルウェーのシリエ・オプセトは「理解できない。茶番だ」と衝撃を隠せない様子。チームメートで同様に失格となったアンナオディネ・ストレムも「これまでの検査方法と違い、少し奇妙だった」と戸惑いを口にした。
ノルウェーチームの監督は検査方法を事前に明確にしておくべきだったと指摘、失格者が女子ばかりだったことにも首をかしげ「スキージャンプ全体にとって暗い一日となってしまった」と語った。女子エースのカタリナ・アルトハウスが失格となったドイツの男子選手は「こんなに失格者が出るなんて理解できない。とても変なことだ」と話した。
高梨はスーツの太もも回りが2センチ大きかったとして失格となった。選手の間では、新型コロナウイルスの感染防止策で自主隔離をしたり、適切な食事を取れなかったりしたことが影響したとの見方も出ている。
国際オリンピック委員会(IOC)のアダムス広報部長は8日の記者会見で、隔離中の選手の体重変化について見解を問われ「選手は非常に厳しい環境にある」とだけ答えた。判定が妥当であるかどうかについての言及はなかった。
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