照ノ富士V3へ、103年ぶり快挙なるか 初場所9日開幕

大相撲初場所は9日に東京・両国国技館で始まる。自身初の3場所連続優勝が懸かる一人横綱の照ノ富士が賜杯レースの中心。貴景勝と正代の両大関、大関昇進の足固めを狙う関脇御嶽海らも期待され、新春の土俵を盛り上げていきたい。
8日午前には国技館で土俵祭りが営まれ、日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)や審判部の親方らが出席。15日間の安全を祈願した。
照ノ富士は昨年11月の九州場所で15戦全勝優勝を初めて果たした。新横綱昇進から3場所連続制覇となれば、大正時代の1919年夏場所の栃木山以来、103年ぶりの快挙となる。
4日に田子ノ浦親方(元幕内隆の鶴)らの新型コロナウイルス感染が確認され、元大関の幕内高安を含む田子ノ浦部屋の力士14人全員は全休する。観客上限は定員の約半数の1日5千人。全国的に感染再拡大が懸念される中での運営となる。
幕内英乃海と新十両紫雷は昨年12月に違法賭博関与の疑いが発覚し、謹慎のため全休。新型コロナ対策ガイドラインに違反した元大関の十両朝乃山は6場所出場停止処分の4場所目となる。〔共同〕