大相撲、出稽古が解禁 高安「部屋より何倍もいい」

大相撲で各部屋間を行き来する出稽古が6日に解禁初日を迎え、元大関の幕内高安が小結大栄翔らがいる埼玉県草加市の追手風部屋に出向くなど、各部屋が動き始めた。新型コロナウイルス感染対策のため、出稽古は2020年3月の春場所前を最後に自粛。高安は「懐かしさと充実感がある。うきうきしたような気持ちで稽古できた」と晴れやかな表情で話した。
高安は大栄翔と最後に続けて9番取るなど、計18番で11勝7敗。幕内翔猿らとも番数を重ねた。所属する田子ノ浦部屋には自分以外に関取がいない環境とあって「部屋でやるより何倍もいい稽古ができる。本当に皆さんの配慮に感謝したい」と緩和を喜んだ。
出稽古は22日まで実施可能で、23日以降は名古屋場所(7月10日初日・ドルフィンズアリーナ)に向けて各部屋での調整となる。20年10月から国技館内で一定期間行ってきた合同稽古に比べ、他の部屋の力士とぶつかり合える期間は大幅に延びた。同部屋に多くの関取が在籍する大栄翔も「出稽古は本場所のような緊張感を持ってやれる。気合が入るし、プラスしかない」と歓迎していた。〔共同〕