多様な性「必修科目」に 少数者の孤独、10代からなくす
My Purpose Diversityのバトン(2)
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横浜市の大学に通う原田美奈子さん(仮名、21)は、中学校の卒業式が忘れられない。友人からLGBTQ(性的少数者)であることを告白された。LGBTQという言葉は知っていてもどんな人たちなのか習った経験はなく、ただただ驚き、自分が返した言葉も覚えていない。「もっと早いうちに知識を持っていたら、もっといい言葉を返せていたかもしれない」
若い世代のセクシュアリティー(性的指向や性自認)の知識には、「5....

性別、年齢、性的指向、人種や国籍、価値観、好き嫌い――。目に見える違いは氷山の一角にすぎず、私たちは様々な個性を抱えて生きている。ダイバーシティー(多様性)とは、その「ちがい」を生かすこと。マイノリティー(少数派)の人々が「差異は豊かさだ」と起こした行動がバトンのようにつながり、組織やサービス、生き方を変えていく様を追った。