ロシア人富豪、チェルシー売却へ ウクライナ犠牲者支援

【ロンドン=共同】サッカーのイングランド・プレミアリーグのチェルシーは2日、ロシア人のオーナー、アブラモビッチ氏がクラブを売却することを決めたと発表した。同氏は「非常に難しい決断だったが、クラブのためを思って下した」との声明を出した。チェルシーは2月にクラブワールドカップ(W杯)を初制覇したばかりだった。
ウクライナに侵攻したロシアのプーチン大統領と近い関係にあるとされる富豪のアブラモビッチ氏に対し、英下院で資産凍結を求める声が出るなど経済制裁の可能性が取り沙汰されていた。同氏はクラブに15億ポンド(約2320億円)とされる融資の返済は求めず、売却益をウクライナの犠牲者支援のために設立する財団に寄付する意向を明らかにした。
アブラモビッチ氏が2003年に買収して以降、チェルシーは資金力を生かして多くの有力監督、選手を獲得。欧州チャンピオンズリーグ(CL)で2度、プレミアリーグで5度優勝など欧州屈指の強豪に急成長した。
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