佐々木朗希、WBCへ「仕上がり早く」 フォーク磨く

普段から謙虚な剛腕が胸を張るキャンプ初ブルペン投球となった。ロッテの佐々木朗が2日、沖縄県石垣市で捕手を座らせて49球を投げ、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)へ「仕上がりを早くできるようにと意識しながらやっている。不安なく良い状態でできているし、変化球は合格点くらいある」と順調な歩みを実感した。
直球は29球投げ、最速は156キロだった。投球の合間には、精密機器で計測された球の変化量などを確認し、捕手にフォークボールの落ち具合を聞くなど入念に調整。見守った吉井監督は「いい調整ができているんじゃないかな」と評価した。
9勝4敗だった昨季は完全試合を達成するなどして球界を沸かせた。今度は一流メジャーリーガーたちの度肝を抜く投球が期待される。WBC使用球についてもオフから練習で利用しており「だいぶ慣れてきた。しっかり操れている感覚はある」と納得の様子だった。
9日に打撃投手を務め、15日のヤクルトとの練習試合(沖縄・糸満)で登板する予定。17日に始まる代表の強化合宿に備え「合流してからすぐ試合で投げられる準備をしないといけないので、なるべくたくさん投げて不安なくいけるようにしたい」と理想を掲げた。〔共同〕

佐々木朗希投手は岩手・大船渡高から2019年のドラフト1位で千葉ロッテマリーンズ入団。22年には史上16人目の完全試合を最年少20歳で達成、23年のWBC日本代表にも選ばれるなど日本を代表する先発投手の1人となりました。「令和の怪物」佐々木投手の登板結果や最新ニュース、コラムをお届けします。