長崎新幹線の国交省との協議、佐賀県が新ルート試算要請
九州新幹線西九州ルート(長崎新幹線)の新鳥栖―武雄温泉間の整備方式を巡り、佐賀県と国土交通省は31日、4回目の「幅広い協議」をオンラインで開いた。県は「フル規格を求めていない」とした一方、従来のJR佐賀駅経由でなく佐賀空港や佐賀市北部を通るルートについても地元負担や地域振興の試算を出すよう要請。国交省は「検討する」と応じた。
与党検討委員会が26日、フル規格での整備を前提とした検討の方向性を示したことについて、県は「地元の意向を無視し違和感がある」と反発。国交省は「この協議はフル規格を前提としたものではない」と改めて説明した。
協議は2020年6月に始まった。国交省はフル規格に理解を求め、県は財政負担や在来線の利便性低下を理由に反対している。
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