福岡から山口・長門湯本へ 高速バス「おとずれ号」発車

西日本鉄道は1日、福岡市と山口県長門市の長門湯本温泉を結ぶ高速バス「おとずれ号」の運行を始めた。新路線の開設は約3年ぶり。温泉街で使えるクーポン付き乗車券の販売などで観光需要を喚起し、福岡からの誘客を図る。
福岡市の西鉄天神高速バスターミナルと長門湯本温泉を約2時間45分で結ぶ。運賃は片道4000円で、1日1往復する。
1日の出発式で、自動車事業本部の宮崎泰営業企画部長は「新型コロナウイルス禍で高速バスや観光は厳しい状況だった。運行を契機にV字回復に取り組みたい」と話した。長門市の江原達也市長は「アクセスが課題だったが、今回の福岡との直通バスの運行でより多くの人に訪れてもらえるようになる」と期待を寄せた。
西鉄は新路線の開設を記念し、8月末まで割引キャンペーンを実施する。往復乗車券と長門湯本温泉で使えるクーポンをセットにした企画乗車券(通常8000円)を5000円で販売する。