長崎・五島で高級リゾートホテル開業 全室に露天風呂
大手商社の双日などは30日、長崎県五島市の景勝地、鐙瀬(あぶんぜ)地区にリゾートホテル「五島リトリートray(レイ)」を開業した。地上3階建てで、26室ある。全室オーシャンビューで、露天風呂が付いている。

箱根(神奈川県)や長崎県壱岐市などでホテルを運営する、温故知新(東京・新宿)と連携して運営する。「祈りの島、光の宿」をコンセプトに、料金は広さ70平方メートルの「パノラマデラックスルーム」(定員4人まで)が1泊2食付きで1人6万8200円(1室2人利用時)とする。
料理は地元の食材を使う。電気は風力発電など再生可能エネルギーを供給している五島市民電力(五島市)から調達するほか、アメニティーもなるべくプラスチックを使わないなど、環境面にも配慮した。双日の藤本昌義社長は30日、「(豊かな自然や文化など)五島は世界からの関心も高い。その魅力を引き出していきたい」と話した。

五島には世界遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産などがある。22年1月には、貴重な地形や地質が残る「日本ジオパーク」にも認定されている。